生徒の皆さん、しっかり学んでいます。先生方の問いかけにしっかり答えたり、クラスメートの勇気ある発言に拍手をしたり、活気がありました。生徒の皆さんが、先生方と一緒になって授業に取り組んでいるのを見ると、とても嬉しく、誇らしく思います。少しずつ暑くなってきましたが、これからもぜひその前向きな姿勢で、着実に力をつけていって欲しいと思います。
私が授業を巡回していると、最近、先生方が上手に使ってくれます。例えば、国語の授業では、「清少納言という名前は、例えて言うと、廣田校長先生と呼ぶように、清が名前で、少納言は役職名です。」と。たまたま通りかかっただけなのにお見事でした。
3年生のある授業では、数名の先生方も授業チャレンジして、生徒の皆さんに交じって楽しく学んでいました。教員同士もお互いの授業を学び合うことはとても大切ですので、これからもこの輪を広げていければと思います。
ところで、先週ご紹介した、校長室の大きな書「敬天愛人」についてお伝えします。誰が好んだ言葉かというと、「西郷隆盛」でした。「敬天愛人」と書いて、「天を敬い人を愛する」と読みます。西郷隆盛は、これを学問の目的としました。
「天」とは、真理や神、宇宙などを表していますが、この宇宙のすべてのものや正しい道とも解釈できるかと思います。「敬」とは、それを敬ったり、それに従うことです。そして「愛人」とは、広い人間愛や万人への慈愛などを表しています。様々なとらえ方があると思いますが、私は、「この世のすべてのものを尊いものとして敬いながら、正しい道を求め実践していくこと、そして人に対して慈愛をもって接しながら、ともに生きていくこと」が大切ではないかと考えています。皆さんは、どのように思われましたか。
いずれにしても、先人の生き方に学ぶべきものはたくさんあります。今、私たちが勉強していることも、過去の先人たちの尊い遺産の積み重ねです。時には、何百年、何千年も前に生きた人々と対話するような気持ちで学ぶと、楽しさも増すかもしれませんね。そんな悠々たる気持ちも大切にしながら取り組んでみてください。
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