今日は昼から3年7組の国語の授業と3年2組の家庭科の授業を参観しました。
国語科の授業では、姜尚中さんが書かれた「何のために働くのか」という題材から、今度は個人の考えを検討し、班のメンバーと意見交換をしてそれぞれの考えを深め、全体で共有し合っていました。「生きていくため、人の役に立つため」「人との関りを持ち生きていくために」「お金が必要だから」「他者から承認されるため」「生き残るため」などなど、たくさんの考えが挙がっていました。
このやり取りを見ながら、私にとっても、何のために働くのかを、また少し考える機会になりました。それと同時に、少し視点は異なりますが、若かりし頃、職場の先輩に言われたことを思い出しました。
新しい職場に異動になって毎日忙しく、必死に働いていたある日の休憩時間、先輩から「廣田、仕事は何のためにしている?」と聞かれたので、一通り、社会のためや人のために役立ちたいなど、自分の考えや思いをお答えしました。すると先輩は笑顔で、「そうやな、その通りや。ただ、せっかく仕事するんやったら、成長したくないか?人生のうちの大半、仕事をしているわけやから、仕事を通じて自分を磨き、成長することが大切やと思うねん。そうじゃないともったいない。それによって自分の手ごたえや喜びも感じるし、それがまた、社会のため、人のために役立っていくと思うねん。」という話をしてくれました。なるほど!と思いました。目の前の仕事にあくせく取組む私を見て、そういう思いも大切にしていけよと励ましてくれたのではないかと思います。これまでも心に刻んで来た言葉ですが、これからも大切にしながら、深めていきたいといます。
生徒の皆さんも、今後も働くことの意味について、いろんな場面で考える時があると思います。ぜひこれからも自分らしく考えを深め、より豊かな人生にしていって欲しいと思います。
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